懐かしの椎坂峠


椎坂峠より沼田方面を眺める

【峠のオルゴール館横より白沢村、沼田市の眺める】

椎坂峠というのは群馬県の白沢村と沼田市利根町を結ぶ峠で元々利根片品地域や日光から沼田方面をつなぐ峠道となっていました。

しかし現在は椎坂トンネルが完成したので峠の役割を果たし終えたようです。椎坂トンネルを通ると峠の半分以下の時間で通過することができますし、特に冬季はスリップ事故などの起こるリスクを大幅に減らすことができます。

しかし今まで旅行やドライブで通ったことのある方にとっては便利である反面、椎坂峠を通ることもなくなるのでいささか寂しい思いもあるでしょう。

私もその一人です。(旅行に行くならば間違いなくトンネルを通ると思いますが)

椎坂峠にまつわるあれこれ

都心部から尾瀬方面に行くには沼田ICを降りて国道120号をひたすら走るのが一番わかりやすいルートです。以前に尾瀬に行った時に椎坂峠を走りました。

峠はカーブが多く、合計で30近くものカーブがあります。峠の頂上にはオルゴール館があり、数多くのオルゴールが紹介されたり販売されたりしていました。

現在はオルゴール館も来客数の減少により閉館してしまったようです。
これも時代の流れですね。

日中峠を走るのも楽しいですが夜の時間にオルゴール館の付近から空を眺めると満点の星を眺められるのも都市生活者にとっては楽しみの一つです。峠の頂上で缶コーヒーを飲みながら空を眺めた人も少なくないと思います。

冬季の椎坂峠は別の顔を見せてくれます。

近年は暖冬で降雪量も少ないようですが、以前は冬が始まると一冬道路が雪で覆われてしまっていたようです。スキーで尾瀬岩鞍に行った帰りに車のバッテリーが上がりハンドルが効かなくなったことがありました。(当時はパワステではなかった)

幸い出口に近かったので道路幅が広くトラブルには見舞われませんでした。

それとは別に、雨の日に峠道を走っていた時に長くて緩いカーブがありました。60キロくらいで減速せずに走行していた所、スリップしてしまい車が反対車線に飛び出して180度回ったことがあります。(第23カーブです)

これは流石にまずいと思いましたが、幸い夜中だったので反対車線に方向を変えてきちんと停車してくれたので九死に一生を得ました。その後は雨天の際はスピードに気をつけるようにしています。

しかし多くの方にとって椎坂峠の魅力は何と言っても景色だと思います。新緑の時期や紅葉の時期はステキな景色を楽しむことができますし、雨天の際も森の香りがして森林浴をしているような気持ちにさせてくれます。

都市生活者にとっては自然を楽しめるドライブコースです。

椎坂トンネルが完成したので今後峠を通ることはないと思いますが、多くの人の心に椎坂峠の記憶は深く刻まれていることでしょう。

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